Apple SiliconのMacbook (M3 Pro, 36 GB)でAnsys StudentをParallels Desktop上で走らせる

AnsysというのはAbaqusと並んで業界で有名な有限要素法ソフトウェアである。だいたいこういう系とCAD系はWindowsに支配されているので、macOSはサポートされていない。だが、近年のApple SiliconのMacbookは非常にスペックが高いので、普通にこれらのアプリもある程度は走らせられる(はず)。

Parallels Desktopを使ってWindows 11 Proをインストールし、AnsysのStudent Editionをダウンロードしてみた。

手順は以下である。なお、いろいろ含めるとタダではない。

  1. Parallels Desktopのダウンロード
  2. Parallelsサブスクの購入(学生だと年間6000円弱)
  3. Windows 11 Proライセンスの購入(3万円弱)
  4. Ansys Student(無料でほぼ全て使えるが、Node数などに制限がある)

順番にぽちぽちインストールしていけば普通に使えるが、4のインストールの際に MS VC++ 2019 executable x64

https://learn.microsoft.com/ja-jp/cpp/windows/latest-supported-vc-redist?view=msvc-170#visual-studio-2015-2017-2019-and-2022

https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x64.exe) /> をインストールする必要がある。これをインストールしたのち、Macbookごと再起動すると、エラーが出ても強制的にインストールを進められる。エラーは依然として出るが強行突破ができる。

ただし、もちろんVMで走らせているわけなので、ある程度のメモリとストレージが載ったMacbookのモデルを使う方が望ましいであろう。

使用感はまた後ほど追記します。

追記(2024-03-06)

インストールは無事成功し、Fusion 360で作ったお遊びプロジェクトがAnsys向けにExportできたので、macでFusion 360を走らせて、Exportして、それをWindowsの中に入れて、Exportしたファイル(拡張子なんだっけ)をダブルクリックして、Ansys Workbenchを起動するということをやっていた。Workbenchから何かをダブルクリックすると(Modelか?)、Ansys Mechanicalが起動し、これがやりたいことですとなる。

Mechanicalの中で、荷重とかマテリアルの物性値とか境界条件とか決めて、Solveすれば良いはずなのだが、Solveが一向に成功しないので頭を抱えていたところ、これを見つけて解決した。https://forum.ansys.com/forums/topic/mechanical-apdl-crashes-with-sigill-during-solving/

Ansys Mechanicalの設定で、-blas intelをつけると解析が回るようになりました。このhackはテクすぎるでしょ。
まじで神

Ansysとか、まだ使ってないけどたぶんAbaqusとかに抱く感想としては、Solveのログは全部大文字のアルファベットなので、ああこれはFortranだな、UI作るの頑張ったけど、裏はかなり歴史のあるコードっぽいなというのがわかって、面白い。

後、どうもFusion 360などのCADで3Dモデルをあらかじめ作ってからAnsysなどのFEMソフトウェアに流す方が、Redditの皆様いわくスマートなやり方らしい。まあそんな感じはする!有限要素解析のTIPSでもまとめられるように頑張るか・・・。

続いての課題は、3Dモデルをどうやって綺麗に作るかと、Materialをどうやって設定するかですね、というかここが本質なのかもしれない。
3Dモデルの直径とかもスクリプトで変えて結果出せたらいいんだけどなあ・・・・・・・。そういうのできねえかなあ・・・。

とりあえずこのAnsysの勉強をしよう
- https://courses.ansys.com/index.php/courses/high-resolution-fe-model-of-bone/lessons/physics-setup-lesson-5-14/

スペック

以下のスペックで、普通の解析は十分できる?のかもしれない。
これ以上のことをやりたくなったら、素直にプロ用の何かを買うべきだろう。

Created at 2024-11-12 15:33:56